映画『パラサイト-半地下の家族-』のレビュー【ネタバレ多めです】

映画

こんにちは、イザワです。

今回は映画『パラサイト-半地下の家族-』を見てきたので、そのレビューを書きます。

映画『パラサイト-半地下の家族-』のあらすじとか

それでは見ていきます。

あらすじの動画

パラサイトとは、日本語で『寄生虫』という意味です。ちょっとタイトルも怖いなーと思っていました。

この映画はR12に指定されていて、終盤でちょっと怖いシーンがあります。

とはいえトラウマになるレベルではないので、僕は安心して見ることができました。

国内外問わず、絶賛されている

2019年・第72回カンヌ国際映画祭で韓国映画初となるパルムドールを受賞した作品。引用:映画.com

韓国の歴史の中で、初めてパルムドール賞を受賞した作品。

選考基準として『生々しい現実を描く社会的な意識の高い作品』があると噂されています。

日本だと『万引き家族』や黒澤明監督の『影武者』が受賞しています。

映画『パラサイト-半地下の家族-』のレビュー

ネタバレもちょくちょく出ると思います!(特に印象に残ったシーンなど)

結論:そんなに響かなかった

貧乏な家族が主人公。仕事を探し、裕福な家族の元で働くことに。満足して働いていたが途中から変化。仕事の取り合い、ストレスが溜まり、終盤でそれが爆発。表面では楽しそうに暮らしているが、心の底では裕福な家庭にコンプレックスがある。格差社会をテーマにしてると思うが、そんな響かなかった。

映画を見終わった後に、彼女と『この映画の伝えたいメッセージはなんだったんだろう』と話し合いました。

結論、よく分からなかったです。

もし仮に、『パラサイト』が韓国の社会問題を伝えようとしている映画と事前に知っていれば、見方が変わったかもしれません。

もしこれから見に行く方は、この映画がどんな背景で作られているのか、ちょっとで良いので予習してから見て欲しいです。

『飽き』が来なかった

パラサイトの内容とは関係ないですが、映画を見ていてまったく飽きなかったです。

というのは監督の『カットシーン』が上手で、場面がちょくちょく切り替わります。

なので同じ視点で見ている時間も少なく、ストーリーもテンポよく進むため飽きませんでした。

僕の肌感覚ですが、いつも映画を見ている途中にスマホをいじってしまいます。(途中で映画に飽きてしまうため)

とはいえ今回の映画『パラサイト』ではそれがありませんでした。

  • カットが多い
  • コメディー要素あり
  • 中盤で、雰囲気がガラッと変わる

振り返ってみましたが、ざっくり上の3つが原因かな、、、と思っています。

✔︎突き落とされた感がすごい
R12と指定されていましたが、途中までは笑えるポイントが多かったんです。

なのでこのまま映画が終わって、『貧困』という負のテーマをコミカルに描いて終わると思っていました。

とはいえ途中でシーンが変化.
(会場の空気も一気に静かになりました)

スーパーマリオで『このまま行けば簡単にゴールできるな』と思っていた矢先、でっかい落とし穴に突き落とされる感じ。

良い意味で、自分の持っていた期待のゴールとは違う方向に進みました。だから飽きなかったんだと思います。

ネタバレ有り:パラサイトから学んだこと

映画『パラサイト』から学んだのは、ちゃんと自分の感情と向き合うのは大切だということ。『お金が欲しい』『有名になりたい』『とにかくモテたい』とか、なんでも良い。感情を誤魔化さないで自分と向き合い、受け入れる。その達成するために努力することが大事なことだと思った。難しいけどね。

この映画を見て学んだことは2つあります。

  • その1:自分の感情としっかり向き合うこと
  • その2:向き合ったあと、行動することの大切さ

上記のとおりです.
それぞれ深掘りしていきます。

その1:自分の感情としっかり向き合うこと

例えばですが、

  • お金が欲しい
  • 有名になりたい
  • モテたい
  • 社会を変えたい

という欲があったとします。
結論、これから全部良くて、全部正しいです。

ダメなものなんて1つもないですよね。
とはいえここでやってはいけないのが、これらの欲望に対して目を背けるということ。

自分の欲求を誤魔化していると、言い訳ばかりの人生で塗り固まってしまいます。

✔︎映画の印象的なシーン
主人公である貧困な家族の父親が、裕福な家庭の誰かをナイフで殺してしまいます。殺意が湧いた原因が『臭い』に対する反応です。

裕福な家庭の誰かが、貧乏な家庭に近づくことで『変な異臭』を感じ取り、条件反射で鼻をつまみます。

※この反応は、貧困な家庭を貶している訳ではなく仕方のない反応。

とはいえ自分たちの『臭い』に対して鼻をつまんだ裕福な人たちを見て、自分たちの存在が否定されたような気持ちになり、人を殺めてしまいました。

鼻をつままれたことが屈辱的な行為だったんです。

✔︎自分の感情に向き合わない
この映画の中の貧乏な家庭の人たちは『人生の計画は無計画であること。なぜなら計画してもまったく上手く行かないので、計画しないほうが楽だから。

といった言葉や、自分たちは貧困だけど、それはそれで幸せであると、良い意味で開き直っています。(確かに幸せの形はそれぞれです)

とはいえ自分たちの臭いに対して、鼻をつままれて怒りが湧き、

それで人を殺してしまった心情的に『確かに貧乏な家庭も幸せだけど、本当はお金持ちになりたかった』

本当は上にあるような根源的な欲求があるのかなと思いました。

お金持ちになりたいという欲求を隠し続けてきた結果、このような結果になったはずです。

わかりやすく箇条書きで表すと下のとおりです。

  1. 貧乏な家庭も幸せだ
  2. (でも本当はお金持ちになりたい)
  3. 半地下に住む自分たちの『臭い』に対して、条件反射的に鼻をつままれた
  4. 自分達が『下の存在』に見られ侮辱されていると感じ、怒りが爆発
  5. 人を殺してしまう

もし仮に、、、『本当はお金持ちになりたい』

という欲求に向き合い、努力して、貧困な家庭から『ごく普通の家庭』になっていれば、このような『怒り』は現れなかったのかな、と思いました。

つまり大切なのは、自分の感情にウソをつかずに向き合うことです。

その2:向き合ったあと、行動することの大切さ

貧乏な家庭の父親が、裕福な家庭の父親を殺します。

それ事件があって、貧乏な家庭の息子は『金を稼ぐ』という決意をします。

自分の父親を助けるためには金が必要だったので、とにかく金を稼ぐという計画を立てるんです。

シーンが代わり、貧乏な家庭の息子が実際にお金持ちになって、家を買い、自分の父親を助けることができました。

でも実際は、あくまでその少年の空想で妄想でした。

つまり、『計画を立てただけで、何も行動してなかった』んです。

  1. 自分の父親が人を殺す
  2. 助けるためには金が必要
  3. 計画を立てて、準備完了
  4. でも行動には移ってない

こんな感じです。

まとめ

もう一回、この映画で学んだことを振り返ると、

  1. 自分の感情を誤魔化さず、向き合え
  2. 向き合ったら、必要なものを考えて、
  3. 実際に行動しろ

ということかなと思いました。

的外れな感想かもしれませんが、僕がこの映画を見て思ったことは上にあるとおりです。

拙い文章でしたが、最後まで読んでいただきありがとうございました!

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