書評:『僕は君たちに武器を配りたい』を読んで【京大教授の瀧本先生】

書評

大学を卒業後、マッキンゼーに就職.

その後は京都大学の教授として、また、投資家として、学生に起業論を伝えていた瀧本先生の本を読んだ感想です.(2019年に亡くなられました)

『僕は君たちに武器を配りたい』の概要とか

見ていきます。

あらすじ

非常で残酷な日本社会で、20代が生き残るための思考法とはなにか? 不安に立ちすくむ日本人が、今こそ学ぶべき「本物の資本主義」とは何か? 東大、マッキンゼーを経て、京大で人気ナンバー1の授業を持つ客員准教授が世に問う必読の書。 2012年ビジネス書大賞受賞の名著(今回はエッセンシャル版です)

全体の見出し

  • 第1章:勉強できてもコモディティ
  • 第2章:「本物の資本主義」が日本にやってきた
  • 第3章:学校では教えてくれない資本主義の現在
  • 第4章:日本人で生き残る4タイプと、生き残れない2つのタイプ
  • 第5章:企業沈没の鍵を握るマーケターについて
  • 第6章:イノベーター = 起業家を目指せ
  • 第7章:本当はクレイジーなリーダー達
  • 第8章:投資家として生きる本当の意味
  • 第9章:ゲリラ戦の始まり

ざっくり9つの章に別れています.

また、第4章では『日本人で生き残る4タイプと、生き残れない2つのタイプ』とあります。結論、これらの6つのタイプは下の通り。

見出しはしっかり読むと、頭に入りやすくなるのでしっかり読んでください!

✔︎合計6つのタイプ
上2つにあるトレーダーとエキスパートは、これからの時代は生きていけないと瀧本さんは述べていました。

  • その1:トレーダー⇨ヤバい
  • その2:エキスパート⇨ヤバい
  • その3:マーケター
  • その4:イノベーター
  • その5:リーダー
  • その6:投資家

第5章から第8章までは、これからの時代を生き抜ける4タイプを具体的に説明しています.

本のざっくりした説明は終わり.

ここから、僕が特に印象に残っているところを取り上げて、感想や考えたことを書いていこうと思います。

『流行』を見つけたら、なんで流行しているのか考える

例えば、英語やプログラミング、簿記などの会計スキルを身につけるべきという広告を目にしたことがありませんか?

電車によく貼られているイメージです.

とはいえなぜそれらが流行しているのか立ち止まって考えたことはあるでしょうか.流行しているものがあるなら、それが流行している理由があります.

結論、最近は英語、ITスキルが流行っているに原因は『不安解消マーケティング』があるからです。

  • これからグローバルの時代だから、英語を学んでおかないとヤバい
  • IT人材が不足するから、プログラミングを学んでおくと将来は有利

確かに正論です.
とはいえわざわざ広告するのには意味がありますよね.

これからをビジネスにすると儲かるんです。
自分でビジネスをやってみたかったり、マーケティングに興味がある人は考えてみると面白いかもしれません.

就職・転職するなら、ニッチな企業

瀧本さんの本では『就職するならニッチなところに目をつけろ』と仰っていた。今はニッチだが、自分が飛び込んだ後は10倍、20倍の規模になっている会社。昔で言えば中学受験の運営会社とか。先に市場を取った人が儲けて、あとから参入した人はもう手遅れ。しっかり『投資家的視点』を持つべき。

とはいえどうやって見分けるのか

結論、よくわかりません。

考えた方法はOB・OG訪問したり、Twitterdでスタートアップ界隈の人をフォローすることかなと思いました。

ニッチな企業に入ってからがスタート

また、ニットな企業に飛び込んだだけではダメです。

確かに就職するときは『この会社は大きくなる』と予想することは大切。とはいえそれだけでは意味がない。自分の読みにかけるなら、

・その会社に株主として入る
・利益と連動するボーナスをもらう

とかして、業績連動するとこじゃないと意味ない。いきなりはきついからまずは結果出すことだなー。

上記のとおりで、業績と連動して給料が増えるような仕組みにしてもらうことが大切だと言っていました。

僕は、これには賛成の意見と反対の意見があります。

賛成:自分で考えるようになる

会社の業績が上がれば自分の給料も上がるなら、

  • どうやって商品を売るか
  • 業績を伸ばすためにはどうするか

などを考えるようになりますよね。

つまり何も考えずに働くよりも頭を使うようになります。

頭を使うようになると、自分の仕事に対して真剣になるので良い効果だなーと思います。

反対:いきなり業績連動はきつい

とはいえ新卒で入った会社の社長に、いきなり業績連動の給料にしてくれと頼むのは厳しいかなと思っています。

なので、大切なのはまず目の前のことで結果を出すことかなーと感じました。

結果を出している人と、まだ何も結果を出している人の言うことだと、信ぴょう性もやってあげたい感も全く違います。

確かに、結果に応じで給料をもらうのは良いと思いますが、まずは社内での信頼を集めるためにも目の前のことで結果を出す。

まずは『真似する』ことが大切

聞いたことがある方も多いと思いますが、いわゆる『TTP』です。

TTP = 徹底的にパクる

真似るの語源

ちなみにですが、『真似る』と『学ぶ(まねぶ)』の語源は同じです。

つまり真似ることで学ぶことができるということ。

僕もそうでしたが、最初は『オリジナルで作るぞぉぉぉ。』みたいに意気込んでいますが、実際は結果でません。

まず結果が出ている人を真似する。
そうすることで、自分も初めて結果が出るようになります。

真似するのはなんかイヤだと思ってた

『真似』と聞くと、なんかイヤなイメージを持ちませんか?

僕もそうでした。
なんかパクるってダサいし、悪いイメージが先行していました。

とはいえブログを100記事ほど書いて、全く結果が出なかった時期があります。その時に『まずは結果を出してる人の知恵を借りよう』と思い真似を始めました。

確かに『真似る』という言葉に対して嫌悪感を抱くかもしれません。無理に真似る必要はありませんが、先人だちがたくさん失敗をしてきてくれています。

なのでその失敗をショートカットして、まずは真似した方が圧倒的にショートカットできると思うと言うのが僕の意見です。

松屋は吉野家をパクった

初心者ブロガーさんに伝えたいのは、結果を出してる人の『真似をする』ということ。松屋の創業者の瓦葺利夫さんも、吉野家の真似をして設立。 さらに面白いのが、吉野家を真似するために店に通いつめ、社員と知り合い、店長にならないかと誘われたほど。とにかく真似ることか大切。

松屋の創業者は瓦葺利夫さん。

もともと中華料理屋を営んでいましたが、利益がまったく出ませんでした。そんな時に出会ったのが『吉野家』です。

当時はかなりの衝撃を受けたそう…。
とはえい同時に改善点も見つけたんです。

  • 吉野家は単品だけだから、複数のメニューを用意しよう
  • 味が濃すぎるから、ちょっと薄くして万人受けを狙おう

まず吉野家の味や調理の方法を徹底的にパクる。 そこから改善点を見つけて、吉野家の改良版が『松屋』になったそうです。

真似することが必須ではありません。

とはいえショートカットして結果を出したいなら、まずは自分が目標としている方の真似をするのが手っ取り早いと思います。

最後:投資家的な視点を持とう

瀧本さんがこの本で伝えたかったことは、『投資家的な視点を持とう』と言うことだと思います。

理由:他の誰かではなく、自分の人生になる

例えば大企業の社員さんを例にとって比べてみます.

  • 単純な労働者:残業して、残業代の給料を上げることを考えている
  • 投資家的視点を持っている人:いかに『結果』を出して、会社や社会、そして自分が良くなるか考えている

どちらが良いかは人それぞれだと思います。

僕は投資家的視点を持って働きたいと思ったし、会社にリスクを預けっぱなしでいたくないのでそういう視点を持ちます。

結局、『武器』は自分で獲得するもの

この本のタイトルである『僕は君たちに武器を配りたい』の武器とは『投資家的視点を持とう』ということなのかは疑問。

本の最後でもあったように、結局『武器』とは自分が行動して問題にぶつかって、そこから得た経験と知識だけ。

僕がこの本を読んで感じ取ったのは、投資家的視点を持ってさっさと動けと言うことだったのかなと思いました。

就活前、大学生という人生でゆっくり立ち止まれる時間にこの本と出会えて良かった。

余談:受け取ったメッセージからどう動くのか

ここからは個人的な内容になります。本を読むのは好きだけど、すぐに本の内容を忘れてしまうことが悩みでした。

さらに本を読んで終わるだけでは勿体無いということで、この本から読んだことを具体的なアクションプランに落とし込んで終わります。

その1:自分で事業をつくる

投資家的視点に立つ = 自分の頭で利益を上げる方法を考えるだと思いました。このブログもそうですが、

  • どうやってPV数を増やし
  • どうやって収益を上げるか

みたいなことを少しだけ考えましたが、ほとんど考えきれてないのと思っています。

理由としては『意志が弱い』『目標設定をしてない』という2つがメインかなと振り返ってみて感じました。

ただ、より真剣に頭を使う機会を増やすには『環境を変える』が1番有効だと思ったので、自分のできる範囲で環境を変えてみます。

その環境を変える方法として起業の世界に飛び込んで見ようと思います。

出資を受けると責任が伴います
自分だけのことですみません.

緊張はするしかなり泥臭いだろうけど、まずやってみたいと思います.

その2:企業の『ウラ』を見つける

これも本で書かれていましたが、会社で働くにしてもその会社の良い面ばかりをみていてはダメというお話がありました。

これをするには就活が良い機会だなと思っています。

イケてる(そう見える)企業は魅せ方がうまいだけの可能性も十分にあります。IRの資料を見ればわかるので、自分が興味のある会社をじっくり見てみます.

その3:リベラルアーツを学ぶ⇨アウトプット

まったく本の内容とは関係ないですが、僕は大学でスポーツ科学部に通っています。

大学で学んだことといえば、、、、特にないな。となっちゃうんです。

とはいえ本書で『リベラルアーツを学ぶことの重要性』を強調されていました。リベラルアーツとは歴史や哲学、芸術や文学のことです。

幅広い学問を学ぶことで、

  • いろんな人とコミュニケーションできる教養
  • 物事を様々の事と結びつける力
  • シンプリに楽しい

ということを満たせれば良いなと考えています。

この方法に関しては、パートナーがリベラルアーツのある大学に通っているので、各分野の本を教えてもらいそれをアウトプットしようと思います。

長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました!

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