最強を目指して、戦い続けた男の物語。
一見、全く異なるように思える格闘家と哲学者。しかし、一見正反対に思える彼らには共通している部分がある。
それはどちらも「最強」を目指して生涯を捧げて戦い続けた男たちだ。
格闘家は世界で1番の「拳による強さ」を、そして哲学者は世界で1番の「論による強さを」
一見、理解するのが困難に思う哲学をわかりやすく戦闘風に書いてある最強の哲学書。
それが「史上最強の哲学入門である」
「史上最強の哲学入門」あらすじ
「史上最強の哲学入門」あらすじは、格闘漫画「バキ」風に書かれています。
バキをしらないひとのために説明すると、格闘技を題材とした日本の格闘漫画の一つ。
その『バキ』の物語の中に、世界中から曲者が集まり(ボクサー、柔術の使い手、中国拳法など)最強の称号を得るために戦いを繰り広げるという展開があります。
その哲学versionが、今回紹介する「史上最強の哲学入門」
哲学史とは、知の領域において、強さと強さをぶつけ合いぶつけ合い、研磨してきた戦いの歴史なのです。
ある論で世界中を席巻し最強の称号を得たと思ったら、別の哲学者がやってきて、それと対立する更に強い論を提示して叩き潰してくる。
その流れは、まさに格闘技漫画の展開そのもの。
「史上最強の哲学入門」に出場する哲学者、入場!
哲学の聖地、東京ドーム地下闘技場では、いままさに史上最大の哲学議論大会が行われようとしていた・・・。
「史上最高の『真理』を知りたいかーーッッ!!」
観客
「おおーーーーっっっ!!」
ヘラクレイトス
哲学の本場は古代ギリシアにある。俺を驚かせるやつはいないのか!
ヘラクレイトスだ!!
アウグスティヌス
真理を探しに宗教へ入った!
教父アウグスティヌス!
ニーチェ
神殺しは生きていた!
さらなる研鑽を積み人間狂気が蘇った!超人!
ニーチェ!
プラトン
哲学者こそが地上最高の代名詞だ!
まさかこの男がきてくれるとはっ!
哲人王
プラトン!
上記のような紹介で、表紙が赤い「史上最強の哲学入門」は西洋の哲学者を中心に31人が登場します。
もちろん、西洋の哲学者だけを扱っているわけではありません。別冊で東洋の哲学者を扱った本もあります。
こちらの青い表紙の「史上最強の哲学入門」が東洋の哲学者を扱っているモノ。
「史上最強の哲学入門」レビュー
久しぶりにずっと読み続けることができる面白い本と出会いました。
「史上最強の哲学入門」は、抽象的で理解しにくい表現が少なく、具体的に解説してくれるため分かりやすいです。
さらに哲学者同士の対戦形式で話を進めていってくれるので、物語の進行具合もスラスラ理解できる。
ただ、哲学を詳しく学びたい人には少し物足りないと思います。
1番初めに読む哲学書で迷っている場合は「史上最強の哲学入門」がオススメ。
一通り、哲学者がどんな理論を説いていたのかを把握して、自分が気になった哲学者の本を詳しく学問していけば良いと思いました。
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